俺は29歳の会社員。
既婚で、奥さんとまだ小さい娘との3人暮らし。
奥さんとは仲はいいほうだ。
なんというか、夫婦というか、友達のような関係かな。
もともとテニスのサークルで知り合って結婚したんだが、お互いテニスが好きで、テニスで結ばれたという感じ。
そんな奥さんも、娘を出産して以降は、娘にかかりっきりで、もちろん大変なのは分かるけど、もう少しは付き合っていた当時を思い出して、ラブラブな雰囲気を演出してもらいたいと思うのだが。
まあ、俺も仕事が忙しいということを理由に、家事や子育てを手伝ってあげていないので、わがままは言えないところだ。
そんな感じで「仕事一本」でやっている俺に、職場の同僚の女性・智恵さんから相談をもちかけられたのは、ひと月ほど前のことだった。
なんでも、同居している智恵さんの両親と智恵さんの旦那がうまくいっていないのだという。
俺も半年ほど前まで、奥さんの両親と一緒に住んでいた。
いわゆる「マスオさん状態」だったわけだ。
しかし、その後、奥さんの親はある会社の社長がもっていた別荘を買い取って、そこに住むことになって、今は俺たちは家族3人で住んでいるわけだ。
智恵さんの話によると、2年前から自分の両親と自分たち夫婦が同居するようになって、旦那があまり家に帰ってこなくなったのだという。
今も「会社に泊まる」などといっては、週に2日ほどしか家に帰ってこないのだと。
智恵さんとしては、旦那と同じマスオさん状態だった俺の意見を聴いて、今後の参考にしたいとのことだった。
しかし、俺の場合は、奥さんの両親とはすこぶる仲が良く、本当の親以上に、互いにいろいろなことを言ったり、思いやったりしていたし、別居することになったのも、それは以前からの計画通りだったので、あまり智恵さんの参考になるようなことは言えないと正直、思った。
最初の日、家族が寝静まったという午後11時過ぎに智恵さんから俺のスマホに電話があった。
俺なりに、旦那のことを最優先に考えてあげるべきだし、もしどうしても状況が変らなければ別居するしかないのでは、とアドバイスした。
アドバイスになっていないアドバイスだったかもしれないが、智恵さんとしては、苦しい胸のうちを誰かに話せただけで、少し気が楽になったようだった。
智恵さんは俺より年は一つ上だが、俺の方が入社が2年早く、職責的にも俺が一応は上司だった。
昨年から部署が同じになり、いろんなプロジェクトも一緒に携わることになり、信頼の絆が結ばれていた。
優秀な智恵さんは仕事もテキパキとこなし、先輩や後輩からも信頼されていた。
そんな智恵さんの困った様子に、俺は何とか力になってあげたいと思った。
その後も、メールやLINEで智恵さんを励ました。
互いの家族が寝た後、たまに電話で話すこともあった。
知らず知らずのうちに、2人の距離は縮まっていたのかもしれなかった。
「やっぱ、さみしいよね」
「旦那がうちにいないと?」
「いなくてもいいんだけど、心と心が離れていってる気がする」
「でもさ、どこでも同じだよ。うちだって、子ども生まれてからはそんな感じ」
「でも、あることは、あるでしょ?」
「『ある』って?」
「その……なんというか、夫婦として当たり前の……」
「セックス?」
「そ、そう」
「ああ、それは、ないね、ほとんどない」
「え? そうなの?」
電話を重ねるうち、そんな会話になることもあった。
それまで、全くそんな風に思ったこともなかった智恵さんのことを、俺は初めて男の目で見るようになっていった。
智恵さんとの夜の電話を心待ちにするようになっていった。
「仕事頑張れば頑張るほど、疲れてグッタリってことないんだよね。
かえって元気になる?」
「そうなんだ。うらやましい」
「あ、今、なんて言った?』」
「え? なに? なにも……」
「『うらやましい』って言った、エロい~」
「(笑)」
俺はドキドキし、そのドキドキが声の調子に表れるんじゃないかと思い、深呼吸した。
そして、勃起していた。
俺は完全に智恵さんとセックスしたいと思った。
智恵さんも同じだと思った。
しかし、俺の中で、自分の奥さんと、結婚式のときに会った智恵さんの旦那の顔が浮かんだ。
しかし、勃起は治まらない。
「ごめん、俺仕事しすぎかな。変なんだよ」
「変って?」
「仕事頑張りすぎて、ギンギンになっている」
「えっ? それって?」
「そう。邪悪な俺のやつが」
「(笑)」
「笑ってるけど、ひょっとして、智恵さんは、どうなのよ」
「ギンギンじゃないけど」
「ギンギンじゃないけど、湿ってるぞ、みたいな?」
「(笑)」
「あ、否定しないぞ、この人」
俺は、我慢汁があふれた肉棒をしごいていた。
俺の心のダムが決壊した。
「ごめん、もう我慢できない。気持ちよくなるぞ~」
智恵さんはクスクス笑ってる。
「笑ってないで。智恵さんも、一緒におひとつ、いかが?」
「だって……親が起きて来る」
「親御さん起きてこなかったら、マンコいじれる?」
俺がそう言った瞬間、智恵さんが小さく喘いだ。
「ほら。ほんとはもういじってんじゃないの? はぁはぁ……」
智恵さんも喘ぎ始めた。
「ほんとはさ、仕事中でも、智恵さん犯したいって、チラ視してたこともある……」
「ほんと? うれしい……」
「ほんとだよ。智恵さんの熱く濡れたオマンコ、ベロベロ舐め回して、このカチンコチンのデカチン、ぶちこみたいって……」
「あぁ……ほんとに、ぶちこまれたい……」
「あぁ、智恵さん……」
「タカシさん……あぁぁ」
その日以来、互いの家族の目を盗んで「オナ電」をするようになった。
ふだん一緒に仕事をしている同僚とのオナ電。
こんなに興奮することがあるだろうか。
本当はオナ電ではなく、実際に会ってセックスしたかった。
しかし、双方の配偶者を裏切ってはいけないという気持ちが、何とか俺たちを食い止めていた。
「きょうの企画書、よく出来ていたね」
「うん。ヤマセ課長が去年のデータくださって、『これを叩き台にすればいいから』って」
「そうだったんだ。智恵さん、よく頑張ったなって思ってたよ、ち密な構成で」
「ねえ……そんなことより……キスしよ」
「うん……しよ……ぶちゅっ」
「ぶちゅう……ちゅぱ……あぁ」
「智恵、愛してる……」
「タカシ……わたしも……きょうも壊して……」
「もちろん……ほら、もう入れちゃうよ、ギンギンのやつ、智恵の熱いドロドロのここに……」
「あぁぁぁ……固い……あぁぁっ」
「ほら!」
「あぁぁぁん……」
場末のラブホのホテルのベッドの上。
俺たちは、オナ電の時と同じように、囁き合いながら、一つになり、互いに貪るように、奪うように愛し合っていた。
俺が激しく腰に、長く綺麗な脚をからみつけてくる智恵さん。
職場の同僚とのセックスって、究極の非日常って感じで、すごく興奮します。
それにしても、よくオナ電で我慢しようと互いに思っていたものだと思います。
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